趣味とコレクション

よろしくお願いします!

僕の直感

恐ろしく直感が働く時がある。


授業中、先生が「この問題を、そうだなぁ〜」と言った瞬間にビビッと来て、当てられる!と思う。すると案の定、僕が指名される。というこがよくあった。


そして今日、電車に乗っていると、ものすごく太った派手なピンクのパーカーを着た女性と目が合った。その瞬間、ビビッと来て、隣に座られる!と僕の直感が働いた。案の定、その女性はのそのそと僕の座席に近づいて隣にどしんと座った。


僕の乗っている電車は横向きのシートではなく、バスなんかと同じ縦向きのシートなので、僕の座席の余ったスペースを余すことなく使い座られた。

もしテトリスなら僕らは一瞬で消えてしまうほどの密着度だった。


少し腹が立ったが、その人が申し訳なそうに「すみません…」と言い、体を出来るだけ通路側に出して配慮してくれたので僕もアフリカオオコノハズクばりに体を細めてスペースを作った。


隣に来られて気がついたのだが、思ったより歳をとっているかもしれない。格好が若かった為、30代前半くらいかと思ったが少し白髪が混じってる。そしてなにやらカバンをあさくり携帯を取り出した。するとその携帯はなんとガラケーだった。僕は思った。確実に歳をとっている。

今時、若者はガラケーなんか使わない。そんな奴、ニホンオオカミくらい珍しい。そしてその女性はメールを打ち出した。体を通路側に傾けている為、画面が僕の視界に入ってくる。「今、終わりました。よろしくお願いします。」とデリヘル嬢のようなメールを送信してカバンの中に携帯をしまった。するとトゥルン♪というiPhoneの通知音が鳴り、その女性はさっきしまったばかりの携帯を取り出そうとした。その動きのせいで僕にボコボコ体がぶつかるので心の中で「いや、どう考えてもあんたのじゃないだろ!」と思っているとやっぱり違って、その人は携帯を何度かパカパカさせ、僕にボコボコ当たりながらまたカバンにしまった。


ところでこの人は何をしてる人だろうか。

そんなことが気になり出した。やっぱりそう言う専門の風俗嬢?その割にはあまり容姿を整えているようには思えない。そんなことを考えながらチラッと隣を見ると頬杖をついてる手の小指の爪だけが異常に伸びている。


僕は思った。絶対、現場の人間だ。僕も工場で働いていた時、よく小指の爪だけ伸ばしている人を見かけた。その人はなんか機械の作業の時にやりやすいとかなんとか言っていたはずだ。

ただ、この体型で現場作業が出来るのか疑問だったが、電車を降りる際、「はぁ〜行きたくねぇ〜」とちっさい声で呟いたので、僕の直感は当たっていると思う。

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